第7章 謝罪?俺が死ぬまで無理だ!

……

どれほど時間が経ったのか。

南坂海乃がゆっくりと目を開けると、まず視界に飛び込んできたのは白い蛍光灯だった。鼻をつく消毒液の匂いが、つんと鼻腔の奥に刺さる。

海乃は小さく咳き込み、身を起こそうともがく。

「……起きたか?」

その動きに気づいたのか、ベッド脇で突っ伏していた黒谷優がはっと顔を上げた。慌てて彼女の背を支え、足元に置いてあった枕を引き寄せて背中に差し込み、寄りかからせる。掠れた低い声だった。

「動くな。点滴してる。針が抜けたら厄介だ」

南坂海乃は思わず息を呑んだ。

目の前の男の整った顔は、どこかやつれていて――それが妙に現実味を欠いて見え、頭がふわりと揺れる。...

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